案内板散歩 in 首里

梅雨真っ最中の沖縄ですが、合間の晴れ日だったので案内板集めに出掛けてきましたよ。

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今回の案内板収集のお題は「沖縄の指定史跡を巡る」です。

目的はもちろん、案内板まとめ「沖縄県内の史跡文化財」のコンプ率向上です。^^

Wikipediaによれば、沖縄県内に有る国&県指定の史跡文化財はそれぞれ38件、54件の計92ヶ所。それに建造物も含めると約113ヶ所ほどでしょうか。

九州・沖縄の史跡一覧 - Wikipedia

これらをGoogleマイマップにプロットし、未攻略マップとしてスマホでもチェックできるように準備しておきました。

沖縄ならそんなに広くないし、ざっとひと回りするのも楽なんじゃ?的なイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。私も以前はそうでした。

でも実は、沖縄本島だけでも南北に約100キロの長さがあって、離島を含めると船や飛行機での移動も必要になってくるほどの難易度なんですね。なので、まずは本島の案内板から攻略できればと、この日は那覇市首里周辺に足を運びました。

まず向かったのは、那覇市首里末吉町にある『末吉宮』です。

(実はこちら、未攻略マップを作成した数日後にユーザーさんから案内板を投稿いただいていたのですが、それに気付かずに訪問してしまいました…^^;)

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入り口からはそう難易度も高そうに見えなかったのですが、進んでいくと・・・

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岩に囲まれた急な石段を暗闇に向かって降り進み、

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トンネルをくぐってようやく辿り着いたのがこちらです。

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辺りはひっそりと静まり返り、人の気配も全くありません。天気は快晴なのに、岩や鬱蒼とした木々に囲まれているせいか、なんとも言えない雰囲気でした。

次に向かったのは沖縄を代表する史跡『首里城公園』です。

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ここは以前にも来たことは有るのですが、今回は改めて未踏部分含めて指定史跡の案内板をメインにチェックして回りました。

その中でも、今回一番苦労したのが県指定史跡の『国学首里聖廟石垣』です。首里城公園には、「門」や「建物」にはしっかりと案内板が設置されているのですが、この石垣らしき案内は見当たらなかったのです。

石垣の名前をスマホで検索して出てきた写真と実際の風景を見比べながら歩きまわってみてもまったくそれらしい場所が見つからず、思わず歩いていた公園の警備員さんに尋ねてみました。

するとその警備員さんは「聞いたこと無いねー」とおっしゃりながらも、小さなiPhoneの画面に表示された写真を何度も見返しながら、一緒に探しまわってくれました。30分ほどしてもう諦めるかと思い始めたその時、おもむろに胸の高さほど有る草をかき分けて茂みに突き進んでいく警備員さんのあとを追うと、そこには広場と石垣が!!

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改めて、こちらが沖縄県指定文化財史跡の『国学首里聖廟石垣』です!

具体的な場所は 26.219022, 127.718286 で、GoogleMapsを見ると沖縄県立芸術大学 首里当蔵キャンパスの敷地内のようにも見えますが、実際はどうなんでしょうね。石垣の前の広場は馬場だったというネットの記事を読むと、ここで昔はンマハラシー(琉球競馬)が開催されていたのかなと思いふけってみました。

残念ながら、こちらはまだ整備中のようでお目当ての案内板は見つかりませんでしたが、親切すぎる警備員さんと出会うことができ、ちょっとした探検にもなりました。

その後も王家の陵墓である『玉陵』や

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金城町石畳道』をまわり、

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この日最後に向かったのがこちら!

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『ヒジ川橋および取付道路』です。

こちらも鬱蒼と生い茂る草の中に石碑が、中央右に橋があるのがぎりぎり分かる感じですね。まさにハブと遭遇しそうな雰囲気で、ビーサンに短パンだとなかなか躊躇するスポットです。

沖縄で史跡を巡ってみると、梅雨の時期には草木が一気に伸びるし、台風の時期には倒木やがけ崩れが起きるなど、なかなか維持管理にも手間が掛かりそうだなというのが本当によくわかります。

例えば、別の日に立ち寄ったこちらの国指定史跡『国頭方西海道』も、途中で断念となったケースです。

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という訳で、モニュメントでは今後も皆さんと一緒に案内板のデータベース化を進め、実際にその場所に行かなくても(行けなくても)、史跡巡りを楽しめるようなサービスに育てていけたらと思います。

皆さんも、足元には気をつけて史跡めぐりを楽しんでくださいね!

©Monumento